デート商法に要注意!撃退方法や対策は?

デートはデートでも、「デート商法」をご存知ですか?

相手の好意につけ込んだ詐欺行為で、出会い系サイトを通じた出会いから被害者になってしまうケースが多いようです。

ここでは、デート商法の手口や対策、具体的な事例などを紹介していきます。悪質なデート商法には要注意です!

デート商法って?

デート商法とは、詐欺の一つです。

出会い系サイトや故意の間違い電話・メールで販売目的を隠して近づき、勧誘時に言葉巧みな話術で好意を抱かせ、それに付け込んで商品などを販売する商法。異性の感情を利用して断りにくい状況で勧誘し、契約を迫る。契約後、行方をくらますケースが多い。(東京都生活文化局

東京都生活文化局の調査によると、「デート商法」のほか、「架空請求」「マルチ商法」「キャッチセールス」「アポイントメントセールス」を含めた悪質商法の被害にあった人は4.0%にとどまります。

が、「被害には至らなかったが、請求された(勧誘された)ことがある」が38.3%となっており、実際の被害にあった人と合わせると、42.3%、実に4割以上の人々が何らかの被害の危険に遭遇していることになります。

デート商法の一般的な手口

デート商法の一般的な手口はいくつかありますが、相手に好意を抱かせたあとに商品などを販売するというのが共通しています。

間違い電話をきっかけに、「もっと話してみたい」などと誘って電話のやりとりをした上で対面に持ち込むものや、出会い系サイトを利用する一般人を装って交流を持ち、実際に会ったところで販売目的だったと判明するといった手口が多いようです。

SNSを使って接触してきたりすることもあります。

最近では、婚活パーティーで連絡先を交換した相手が販売員だったというケースもあり、大変悪質と言えます。

だまされないようにする対策

だまされないようにするには、「おかしいな?」と思ったときにすぐ情報収集をすることです。

以前、私の友人は「マルチ商法」に勧誘されていましたが、それがマルチ商法だということに全く気がついていませんでした。

昔の友人に突然呼び出されて「なんでだろう?」と困惑はしていたものの、それが何か危ないものだとは思ってもいなかったのです。

デート商法を始めとする詐欺では、手口がマニュアル化されていて、検索すればたくさんの情報が出てきます。

少しでも「おかしいな?」と思ったら、ご自身の身に起こったことと似たような事例がないか検索してみることが大切です。

また、冷静に考える時間を与えられない状況での不本意な契約から消費者を守る「クーリングオフ」という制度もあります。

デート商法の法律上の分類は「訪問販売」にあたります。商品などの契約書面を受け取ってから8日間はクーリングオフ、つまり無条件での契約解除が可能です。クーリングオフの詳しい方法などは、消費生活センターに相談しましょう。

ここで気をつけておきたいのが、デート詐欺の特徴として「クーリングオフ逃れ」があるということです。

被害者との間に築いた信頼関係を利用して契約後も連絡を取ることで、クーリングオフを防ごうとすることがあるようです。

これは、デート商法特有の悪質な点と言えるのではないでしょうか。

このことからも、「デート商法」がどんなものかということをよく知っておくということが、被害にあった際に冷静な判断をする上でとても大切と言えそうです。

よくある事例

最後に、デート商法の具体的な事例をご紹介します。

どんな手口があるのかを押さえておくことで、実際に被害にあったときも「これってもしかして・・・」と気づくことができ、危険を回避できる可能性が高まるはずです。

不動産・マンション

インターネットの婚活サイトで知り合った女性に勧められたという男性。

女性が購入を勧めたのは東京・足立区のマンションで、他人に貸すことで家賃収入が定期的に得られるとの説明だった。

男性は、東京スカイツリーが見える1Kのマンションを約2800万円で購入。

日テレNEWS 24

ジュエリー・宝石

知らない異性から電話があり、友達感覚で話をしているうちに携帯電話番号やメールアドレスを教えてしまった。

その後、相手が自宅近くまで来ると言うので会ったところ、私がデザインした宝石を買ってほしいと頼まれ、高額だったが雰囲気に乗せられ契約してしまった。

後日、専門店で鑑定してもらったところ、購入額にはほど遠い安価な査定額だった。

国民生活センター

毛皮

路上アンケートをきっかけとして異性の客に声をかけ、電話番号やメールアドレスを交換する。

路上アンケートではナンパ同然の話し方で、なれなれしくタメ口で話かけてくる。

アンケートの内容よりも世間話のような雑談し、15~20分ほど立ち話をし、勧誘する。「服の卸しをしている会社」という説明をする事が多い。

その後、個人的な電話のやりとりをへて、展示卸売会に招待し、他の販売員とともに毛皮のコートなどを売りつける。

毛皮デート商法被害者の会

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20代の女性です。初デートは中学生の時、同級生の男の子と映画を見に行きました。いつも制服なのに私服姿が新鮮だったみたいでカワイイって言われたのがいい思い出。