好きな気持ちばかりが大きくなるのに、二人で出かけようと誘う勇気が出ない。デートもしていないのに告白するのは早すぎるのか、それとも先に気持ちを伝えた方が誠実なのか。答えが出ないまま、同じ教室で相手の姿を目で追っている人は少なくありません。
この記事では、デートなしの告白が受け止められる場合と戸惑われる場合の分かれ目を、実際の声をもとに整理します。告白の前に確かめたいこと、関係がまだ浅いときの進め方、断られても後悔を残さない伝え方まで順に見ていきましょう。
デートなしで告白する高校生は珍しくない
まず知っておきたいのは、高校生の恋愛では「デートを何回か重ねてから告白」という流れが当たり前ではないことです。学校で毎日顔を合わせ、LINEでやり取りし、その延長で告白して付き合い始めるケースはよくあります。
周りはデートを重ねずに付き合っている
社会人なら、まず食事に誘って何度か会い、それから告白するのが一般的な流れです。ところが高校生の場合、授業や部活、放課後の時間をすでに一緒に過ごしているので、わざわざデートをしなくても相手のことをある程度知っている状態になりやすいのです。
実際、周りのカップルを見て、不思議に思う声もあります。
「周りの人とかを見ていると、たくさんデート重ねてから付き合っているようには見えないのですが……。」
LINEで告白して付き合い始めた、クラスが同じで気になっていたら告白された、という話は高校生の間ではめずらしくありません。デートの経験がないこと自体を、それほど気にする必要はないでしょう。
数字で見る高校生の告白とデート
高校生310人を対象にしたあるアンケートでは、告白されたことがある人は59.7%でした。告白してきた相手を見ると「恋愛感情のない友達」が30.8%、「顔見知り程度の人」も11.3%います。デート前どころか、友達のうちに告白されている人もかなりいるわけです。
別の高校生向けの調査では、気になる人がいてもデートまでしたのは約2割で、その後付き合えたのは2割弱という結果でした。部活や勉強で忙しく、二人で出かける機会そのものが少ないのが高校生の現実です。
「高校生の時にデートなんかしたかな~。いやしたことないけど数人付き合ったよ。」
分かれ目はデートの有無ではなく「それまでの関係の中身」
では、デートなしの告白は誰がしても受け入れられるのかというと、そうではありません。女性側の声を見ると、デートなしの告白そのものを一律に嫌がる声は少ない一方で、反応がはっきり二つに分かれています。その境目は、告白までにどれだけ日常的なやり取りがあったかです。
受け止められやすい関係
毎日のようにLINEをしている、学校でよく話す、何度か一緒に帰ったことがある。こうした積み重ねがあれば、相手も好意をなんとなく感じ取っています。その状態での告白は「やっぱりそうだったんだ」と受け止められやすいものです。
「LINEなどもしていて相手が貴方からの好意があるのを感じていれば別に驚かないと思います!」
デートをしたことがなくても、長く続くカップルになった例もあります。高1で知り合い、5年以上付き合っているという女性はこう振り返っています。
「付き合うまでにデートをした事はありませんが毎日のようにLINEしていました。」
戸惑われやすい関係
反対に、ほとんど話したことがない相手や、LINEだけで数回やり取りした程度の相手からの告白には、戸惑う声が目立ちます。嬉しいかどうかより先に、「なぜ私なのか」「本当に私のことを分かっているのか」という不安が出てくるのです。
「自分の事をきちんと見てくれているのか不安になります。話した事もないので更に不安ですね。」
相手にとっては、告白されて初めてあなたの気持ちを知ることになります。見た目や雰囲気だけで好きになったのでは、と受け取られると、真剣な気持ちでも伝わりにくくなります。
「デートの有無は関係ありませんが、たまに話す程度の関係ならば驚くと思いますよ。」
デートを重ねても成功の保証にはならない
逆に「デートを何回か重ねれば成功する」とも言い切れません。二人で出かけてみて「なんか違う」と感じて断る人もいますし、良い雰囲気だと思っていたのは自分だけだった、という経験談もあります。
「いま25歳ですが、昨年はじめて告白してふられました!何回かデートしてて良い雰囲気だったけど、異性としてみてたのは私だけでした。」
デートの回数は、あくまで関係を深める手段のひとつです。大事なのは回数ではなく、二人の間に会話や信頼が育っているかどうか。そう考えると、「デートなしだからダメ」と自分を責める必要はありません。
男性が思う以上に、二人で出かける誘いも重い
「告白はまだ早いから、まずデートに誘おう」と考える人も多いでしょう。ただ、女性の声を見ていくと、付き合う前に二人きりで出かけることへの受け止め方は、男性が想像するより複雑です。
「付き合う前のデートは遊び」という男性の感覚
男性の中には、付き合っていない相手と出かけてもデートとは言えない、と感じる人もいます。だから先に気持ちを伝えて、関係をはっきりさせたいという考え方です。
「俺は付き合ってないのにどこかに誘ってもデートじゃなくて、遊んでるだけとしか自分で思えないから告白が先だと思うな」
この感覚は、決しておかしなものではありません。気持ちを隠したまま何度も誘うより、まっすぐに伝えたいという誠実さの表れでもあります。
女性にとって二人きりの誘いが重い理由
女性側には、二人で出かけるのは付き合ってからにしたい、という声があります。クラスの男子に誘われて断りきれず遊んだあと、こんな気持ちを書いていた高校生もいました。
「男の人と二人で遊ぶというのは、付き合うまでとっておきたかったです・・・涙」
また、真剣なのか軽い気持ちなのか分からないまま誘われるのが不安、という声もあります。デートに誘うことが、告白より気軽な一歩だとは限らないのです。
「遊びなら、断りたいですし、真面目なら、先に「つきあいたい」と言ってからにして欲しいです。」
二人で遊んでくれる=脈ありとは限らない
もうひとつ気をつけたいのは、誘いに応じてくれたことを「好意がある証拠」と読みすぎないことです。友達として楽しいから、あるいは断るのが気まずいから、という理由で一緒に出かける人もいます。
「女子は気がなくても誘いを断りきれず遊んでしまうということがあります。」
相手の行動を自分に都合よく解釈すると、告白のタイミングを読み違えます。デートしたかどうかより、普段の会話や反応を落ち着いて見る方が、相手の気持ちに近づけるはずです。
告白する前に確認したい4つのこと
デートなしで告白するかどうか迷ったら、勢いで決める前に次の4つを振り返ってみてください。全部そろっていなくても構いませんが、当てはまるものが少ないほど、もう少し関係を育てる時間があった方がよいサインです。
二人だけで話したことがあるか
グループの中で話すのと、二人きりで話すのとでは、相手が受け取る印象がまったく違います。一緒に帰った、休み時間に二人で話し込んだ、という経験が一度もないなら、相手にとってあなたはまだ「クラスの男子のひとり」かもしれません。
「二人きりに一度もなったことないのなら告白しない方が良いと思います…」
相手からも反応が返ってきているか
LINEを送ると相手からも話題を広げてくれる、学校で相手の方から話しかけてくれることがある。そうした小さな反応の積み重ねは、少なくとも嫌われていない、話していて楽しいと思ってもらえているという手がかりになります。
「どうでもいい相手に対しては女の子だってそれなりの対応しかしないはずですし。」
ただし、それが恋愛感情だと決めつけるのは早計です。あくまで「告白しても驚かせすぎない関係か」を確かめる材料と考えましょう。
断られた後も同じ場所にいられるか
高校生の告白で避けて通れないのが、断られた後も毎日顔を合わせるという事情です。同じクラスや部活なら、気まずさは自分だけでなく相手にも残ります。断られても、あいさつや普段の会話を続けられる覚悟があるかを考えておきましょう。
時期が相手の負担にならないか
受験直前や大事な大会の前は、相手が気持ちに向き合う余裕を持ちにくい時期です。受験前に告白して申し訳なく思った、という高校生の声もあります。卒業が迫って焦る気持ちも分かりますが、相手の予定や状況を少しだけ思いやるのが誠実さです。
まだ関係が浅いなら、告白の前にワンクッションを
ここまで読んで「まだ関係が浅いかも」と感じたら、デートに誘うか告白するかの二択で考える必要はありません。その間には、相手の負担にならない小さな段階がいくつもあります。
帰り道やグループで一緒に過ごす時間を増やす
いきなり二人きりで出かけるのが重いなら、帰り道に一緒に歩く、友達を交えて遊ぶといった形から始められます。一度は早すぎる告白をした人が、連絡先を交換し、友達も交えて遊ぶうちに付き合えたという例もあります。
「その後友人たちも交えて何度か遊んでいるうちにもう一度相手から告白され付き合う、という形をとっております。」
男性側からも、とにかく一緒にいる時間を増やしたという声があります。特別なことをするより、自然にそばにいる時間を積み重ねる方が、二人の距離感は縮まりやすいものです。
「とにかく外部で2人で行動するシチュエーションを増やしに増やしました。」
LINEで話す回数を少しずつ増やす
学校では話しにくくても、LINEなら会話を続けやすいという人も多いでしょう。毎日少しずつ話すうちに、恋愛の話が自然に出てきて、告白につながったという流れを書いていた高校生もいます。
「LINEでよく話すようになる→毎日話すのが慣習になる→お互いに恋愛の話がなんとなく出てくる→好きな人の話になる→告白」
ただ、長文を何通も送ったり、返信を急かしたりするのは逆効果です。相手のペースに合わせて、楽しく続く会話を心がけましょう。
「今度ご飯行かない?」は告白より軽い一歩
ある程度話せるようになったら、「今度ご飯行かない?」と軽く誘ってみるのもひとつの方法です。断られても関係が大きく壊れにくく、相手の反応から気持ちを推し量ることもできます。
「ダメ元で告白するより、ご飯でも誘ってみたら?距離縮めてから考えたほうがいいと思うよ。」
誘うときは、二人きりが重そうなら友達を交えるなど、相手が気軽に「行く」と言える形にしておくと安心です。
高校生が好印象を持つ告白の仕方
デートなしで告白すると決めたなら、次に大切なのは伝え方です。先ほどのアンケートでも、告白されるときに最も重要なのは「伝え方」と答えた人が42.5%、「誠意」が38.4%で、「タイミング」の16.5%を大きく上回っていました。
直接、シンプルな言葉で伝える
理想の告白の手段は「直接会って」が88.1%と圧倒的です。LINEや電話の方が緊張しないのは確かですが、受け取る側にとっては、顔を見て伝えてくれたかどうかが本気度の目安になります。
「今時はみんなLINEで告白も別れ話も普通にするみたいだけど、それは嫌だな。ちゃんと直接言ってくれ」
言葉は「好きです。付き合ってください」のようにシンプルで十分です。凝ったセリフや長い前置きより、真剣な気持ちがまっすぐ伝わる方が相手の心に残ります。
「自分はたしかメールか電話でコクりましたがあとで聞いたところ直で言ってほしかったぽいです。」
遊んだ帰りや帰り道に、二人きりで
告白の場所として好まれるのは、放課後の帰り道や、一緒に遊んだ後の帰り際です。二人きりになれて、話した後は自然に別れられるので、お互いに気まずさが残りにくいのが理由です。
「遊んだあと、帰り際に。帰り際だと気まずくないし、次会う楽しみになるから」
学校行事の後など気持ちが高まる場面もありますが、周りに人が多いときは避けた方が無難です。相手が落ち着いて返事を考えられる雰囲気を選びましょう。
避けたい告白のパターン
反対に、高校生の女性から「冷める」と言われやすいのは、人前での告白や、断りにくい雰囲気を作ってしまう告白です。友達に囲まれた中での告白は、本人に悪気がなくても、相手に返事を強いることになります。
「人前で断れない雰囲気で告白される。どれだけ魅力的な人でもそこで告白されると冷める」
ほかにも、「俺のこと好きだったりする?」のような疑問形、「付き合ってあげてもいいよ」のような上から目線の言い方、思いを詰め込んだ長文LINEも避けたいところです。自信のなさや照れを隠そうとするほど、気持ちはぼやけて伝わります。
断られても後悔を残さないために
告白で一番怖いのは、やはり断られることでしょう。ただ、怖さに負けて何も言えなかったことを、後になって悔やむ人もいます。断られる可能性も含めて、どう向き合うかを考えておくと、一歩を踏み出しやすくなります。
伝えずに終わる後悔もある
高校時代の恋を振り返って、伝えられなかったことを今も悔やんでいる男性の声があります。結果がどうであれ、自分の言葉で伝えたという経験は、次の恋愛にもつながります。
「告白を止めて、好きな気持ちを抱えたまま後から後悔する方が良くないと思います」
「僕も高校生時代はそんなような思いをしてた。今でもやり直したいと思ってる。」
一方で、直接言う自信がなくLINEで告白し、申し訳なさや後悔が残ったという声もあります。せっかく勇気を出すなら、後で自分が納得できる形を選びたいところです。
断る側にも負担があることを知っておく
告白は、される側にとっても気をつかう出来事です。異性として見ていなかった相手を傷つけたくない、明日からどう接すればいいか分からない、と悩む人もいます。だからこそ、相手が断りやすい状況で伝える配慮が大切になります。
「お断りするときにとても気まずくなるし、断りにくい状況を作られている感じがして不快」
断られたら、受け止めて普段どおりに
もし断られたら、「聞いてくれてありがとう」と伝えて、それ以上は追いかけないことです。翌日からはできるだけ普段どおりにあいさつをし、相手が気まずくならないようにふるまいましょう。
その場で理由を問い詰めたり、何度も同じ相手に気持ちをぶつけたりすると、相手にとっては負担でしかありません。気持ちを受け止めてもらえた、という事実を大切にして、少し時間をおくことが自分の心を守ることにもなります。
まとめ
高校生がデートなしで告白するのは、決してめずらしいことではありません。毎日の学校生活やLINEで関係が育っていれば、デートの経験がなくても気持ちは受け止めてもらえます。分かれ目になるのは、デートの有無ではなく、それまでの関係の中身です。
ほとんど話したことがない相手なら、まずは帰り道やグループで一緒に過ごす時間、LINEでの会話を少しずつ増やしてみましょう。告白すると決めたら、直接、シンプルな言葉で、相手が断りやすい場面を選ぶこと。結果がどうであっても、相手を思いやって誠実に伝えた告白は、きっと自分にとっても後悔の少ないものになるはずです。
